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━━━虐待はなぜ起きるのでしょうか

  • 児童虐待は、なぜ起きるのでしょうか。多くの虐待の事例に関わられた県内のある行政の方は、「虐待したくてしている親は一人もいない。」と語られます。安心して生活や子育てができるような周囲の支援があれば、虐待は未然に防ぐことができるのではないでしょうか。そのためには、保育・教育現場や子育てにかかわる行政機関が、一人ひとりの子どものくらしをつかみ、保護者の思いを理解しようという姿勢が欠かせません。「どこまで家庭のプライバシーに踏み込んだらいいのか、わかりません。」という声も聞きますが、「子どもや保護者の思いを十分につかんだ上で、必要なところまで。」というのが唯一の答えではないでしょうか。放置しても、子どもが笑顔になることはないのです。きっと、わたしたちにできることがあるはずです。

━━━どう支援していけばいいの?

  • まずは、子どもや保護者の願いをつかむことです。そして、その願いを実現することに力を注ぐことです。そうしながら、子どもや保護者から「ありがとう。」「助かりました。」という言葉をかけてもらえたとき、はじめて信頼関係づくりがスタートします。支援者の思いのみで支援を考えると必ず失敗します。
  • さらに、必要なことは、チームで支援することです。一人で抱え込むことは避けましょう。相談できる人や機関はたくさんあります。いろんな人に協力を求めることが、チームとしての支援につながるのです。

━━━どんな人・機関に相談すればいいの?

  • 厚生労働省は、すべての地方公共団体に要保護児童対策地域協議会(要対協)を設置するよう、法令を出しています。(要保護児童対策地域協議会設置・運営指針)県内でも、各市町の教育委員会やこども課、福祉課などが、その運営を行っています。一人で悩まずに、積極的に要対協に相談してみましょう。そこからいろんな機関につないでもらうこともできます。経済的支援や就労支援を必要としている家庭も多くあります。要対協や子育て支援市民団体の力を借りれば、支援の幅が飛躍的に広がります。そして、保護者の笑顔や安心は、きっと子どもの笑顔につながるでしょう。まずは、私たち自身が一歩行動することが最も重要です。相談方法や各市町の窓口については、コチラを参照してください。