新型コロナウイルスに関わる自作教材(2020.5.28.) NEW
新型コロナウイルスに関わるいじめ防止に役立つ教材がほしいという要望が学校現場から届いたことから、昨年度末に中学校1年生向けの部落問題学習教材として作成した「自分で判断できる力を」(佐同教オリジナル資料)の教材文を掲載します。活用したい方は、自由につくりかえてご利用ください。(連絡は不要です。)「会員1」には指導資料等を掲載しておきますので、会員の方はそちらも併せてご覧ください。
自分で判断できる力を(PDF)
学校での人権教育の充実に向けて
学校における部落史・部落問題学習の充実と、校内の人権教育推進体制づくり、人権教育の視点などについての職員研修資料を作成しましたので、ぜひ各学校でご活用ください!
差別事象の課題を克服するために
各学校における「いじめ防止基本方針」策定に向けて
佐同教研究局では、これまでの同和教育実践を踏まえ、各学校における「いじめ防止基本方針」策定に向けて、試案を作成しました。各学校における「いじめ防止基本方針」策定の参考にしていただいたり、職員研修でいじめについての論議を深めていただいたりすることにご活用ください。
学校における「いじめ防止基本方針」試案(PDF)
「いじめ対応フローチャート」試案(PDF)
学校における「いじめ防止基本方針」試案(一太郎データ)
※右クリックしていただき、「対象をファイルに保存」でダウンロードしてください。
「いじめ対応フローチャート」試案(一太郎データ)
※右クリックしていただき、「対象をファイルに保存」でダウンロードしてください。
学校全体で人権教育を推進していくための3つのステップ
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学校全体で人権教育を推進していくためのステップ1:年間計画のリニューアル
ステップ1:年間計画をリニューアルしましょう
「年間計画を新しくしたい。」「何十年も年間計画が変わっていない。」などと感じながらも、年間計画をゼロから新たに作り直すことは負担が大きいですよね。そこで!学校の人権教育(人権・同和教育)年間計画を最小限の労力で、最大限にリニューアルさせる方法をご紹介します。
(1)佐同教が提起する人権教育の3本柱について、確認しましょう。
【佐同教が提起する人権教育の柱】
柱1:「人権が尊重される環境づくり」
◆学校における最大の教育環境は、わたしたち教職員です。そう捉えたと
き、環境づくりの取り組みはわたしたちの認識や実践の力量を高める
「①職員研修の充実」、学校全体のチームとしての支援力を高める
「②子ども支援体制づくり」が実践課題となります。
柱2:「人権が尊重される人間関係づくり」
◆いじめや不登校、学級崩壊の最大の要因は、子ども同士や子どもと教師の
人間関係です。子ども一人ひとりが自分の居場所を持ち、仲間との信頼
感・安心感・充実感があれば、学校は子どもの笑顔であふれることになり
ます。ここでは、「①すべての子どもの居場所づくり」と仲間との信頼
感・安心感・充実感を高める「②自治的活動(自主活動)づくり」が実践
課題となります。
柱3:「人権が尊重される学習活動づくり」
◆子どもたちは、「いじめや差別がいけない」ということを頭では理解して
います。しかし、本当に子どもたちが知りたいのは、「差別って何?」
「差別はなぜ起こるの?」「差別はどうすれば無くせるの?」ということ
です。子どもたちの発達段階に応じて、さまざまな人権課題との出会いを
仕組みながら、これらの疑問を追究する人権学習の内容を創りあげる必要
があります。また、これからの人権学習は、「人(生き方)との出会い」
「自分たちにできることを行動・発信する」ということが大切です。それ
は、このような出会いや体験こそが、子どもたちの中に生き方のモデルや
将来への展望を育むからです。このような人権学習を創造していくために
「①学校行事や総合的な学習の時間を活用した人権学習」「②すべての教
科・領域における人権学習」が実践課題となります。
(2)これまでやってきた取り組みをこの3本柱に整理し直しましょう。
実は、各学校ではこの3つの柱に関わる取り組みが必ず行われています。具体例を挙げ
れば、「環境づくり」であれば「職員研修」「教育相談委員会」「心のアンケート」、
「人間関係づくり」であれば「エンカウンター」「学級活動」「集会活動」「生徒会活
動」、「学習活動づくり」であれば「人権集会」「平和集会」「部落史学習」などです。
これまで学校で取り組んできたこれらの教育活動を、「環境づくり」「人間関係づくり」
「学習活動づくり」の3つの柱に整理し直すだけで、年間計画を最新版にリニューアルす
ることができます。
具体的には、以下の作成例を参照してみてください。
佐同教作成 人権教育年間計画の作成例(小・中学校)
ある小学校の実際の作成例
(3)今の子どもたちや学校の現状から、最重点課題を決め、具体的取り組みを決定しましょ
う。
「環境づくり」「人間関係づくり」「学習活動づくり」を一度にすべて完璧に取り組む
ことは不可能です。今の子どもたちや学校の現状をみて、最重点課題を一つ決定しましょ
う。そして、その課題を克服するための具体的な取り組みを1つ決定して、1年間取り組
みましょう。
(4)学校の組織体制として大切なこと
最重点課題や具体的取り組みを決定する際には、できるだけ複数の職員で原案を作成
し、職員会議で提案することが必要です。そのために、人権教育(人権・同和教育)担当
者を複数体制にしましょう。各学年から1人ずつ選出するのもいいでしょうし、「心の教
育部」などがあればその中から数人を担当にしましょう。こうすることで提案の中身が充
実しますし、担当者対象の研修会への参加を分担することもできます。
学校全体で人権教育を推進していくためのステップ2:職員研修を充実させましょう
ステップ2:職員研修を充実させましょう
次のステップは、職員研修を充実させることです。今の子どもたちや学校の現状を踏まえて最重要課題を決定し、その課題を克服するための内容にしぼって研修を実施することが大切です。その結果、少しでも課題が克服できれば、学校全体の人権教育に対する認識も深まりますし、何よりも研修が子どもたちの笑顔に反映されます。そのような職員研修のつくりかたをご紹介します。
(1)今の子どもや学校の現状から、最重要課題を決定する。
さて、今あなたが在籍している学校では、「環境づくり」「人間関係づくり」「学習活
動づくり」の3つのうち、どれが最優先課題でしょうか。まず、そこから考えてみましょ
う。できれば、複数の職員で考えることが大切です。そして、そのためにどんな研修内容
をいつ実施すべきかを考えましょう。
【職員研修の内容例】
「環境づくり」…「校内の支援力・チーム力を高めるケース会議の在り方」
「関係機関との連携について」
「人間関係づくり」…「子ども一人ひとりの思いやくらしをつかむために」
「子ども同士をつなぐ学級経営について」
「子どもたちの自己肯定感を高める自治的活動(自主活
動)とは」
「学習活動づくり」…「これからの人権学習がめざすものとは」
「部落問題を通して、子どもたちと追究していく学習の在
り方」
「子どもたちに将来の展望を育む人権学習の在り方につい
て」
佐同教研究局で作成した職員研修資料(試案)を以下にアップします。この資料は、職
員で論議を深めるための材料としてご活用ください。この資料に書かれていることが唯
一の正解ではありません。また、この資料は、佐同教会員のみダウンロード可能です。ロ
グインするためのID・パスワードは、各学校に文書にてお知らせしていますので、それ
を入力して閲覧・ダウンロードしてください。非会員の方や県外の方につきましては、賛
助会員申し込みをしていただければIDとパスワードを送付させていただきますので、ぜ
ひ賛助会員申し込みをしてください。(会費は無料です。)
佐同教会員専用資料
●子どもをチームで支援するためのケース会議の在り方
●「子どもとつながる」「子どもがつながる」人間関係づくり
(2)職員研修を企画・提案・実施する。
実施する研修内容が決まったら、具体的に期日や流れを企画・提案しましょう。講師を
招聘したい場合には、各同研(高同研、私学同研、三神地区同研、佐賀市同教、小城市
同研、多久市同教、唐津地区人同教、伊西地区同研、杵武地区同研、藤鹿地区同研)や
佐同教事務局にご相談ください。
学校全体で人権教育を推進していくためのステップ3:具体的な取り組みを創造していきましょう
ステップ3:具体的な取り組みを創造していきましょう
「環境づくり」「人間関係づくり」「学習活動づくり」をさらに推進していくために必要な取り組みを学校の年間計画の中に具体的に位置づけて、実践していきましょう。取り組みの具体例について以下に提示していますので、参考にしてください。
(1)環境づくりを充実させるために
◆一人ひとりの子どもの思いやくらしをつかむための取り組み
例)日記、一日のふりかえり、家庭訪問、月のふりかえり、個人懇談週間
◆ケース会議を充実させるために
例)ケース会議コーディネーターを決める。(担任以外で)
保護者や関係機関の方を入れたケース会議を実施する。
校区にある児童養護施設や放課後児童クラブなどとの連絡会議を実施す
る。
※以下の情報については、リンクボタンで参照してください。
①進学費用・奨学金・就学支援制度についてここをクリック
②県内各地の子育て支援機関・団体についてここをクリック
③県内各地の虐待対応窓口についてここをクリック
(2)人間関係づくりを充実させるために
◆互いの思いを伝え合う場づくり
例)日々のトラブルの中で、班日記、学級通信、学級会、HR活動など
◆自分たちの思いを行動・発信する場づくり
例)クラスイベント、集会活動、生徒会活動、地域行事など
※「教材・集会ネタ」のページに、人権劇のシナリオなどもありますので、ぜひ参照
してください。教材・集会ネタのページへ
(3)学習活動づくりを充実させるために
◆「出会う」→「自分たちの思いを伝え合う」→「自分たちにできることを考える」
→「行動・発信する」というダイナミックな人権学習の創造
例)総合的な学習の時間、学校行事、人権集会など
◆各教科・領域における人権学習の実施
例)発達段階に応じた人権学習
各教科・領域の特性を活かした人権学習
※内容については、年間計画作成例を参照してください。
差別の本質を追究する人権学習
※差別の本質とは
・差別は、差別する側がいるから起こる。
・差別によって幸せになる人はいない。
・差別は夢や命を奪う。
・差別は、なくそうとしなければなくならない。
・痛みを知っている人間だけが、本当の強さや優しさを持つこ
とができる。
人権学習を創っていく際には、佐同教人権・部落問題学習研究委員会作成の「人権
・同和教育Q&A」も参考にしてください。この資料は、佐同教会員のみダウンロ
ード可能です。ログインするためのID・パスワードは、各学校に文書にてお知ら
せしていますので、それを入力して閲覧・ダウンロードしてください。非会員の方
や県外の方につきましては、賛助会員申し込みをしていただければIDとパスワー
ドを送付させていただきますので、ぜひ賛助会員申し込みをしてください。(会費
は無料です。)
人権教育の指導方法等の在り方について[第三次とりまとめ]
2008年3月に出された文科省の人権教育推進に関する指針です。各学校におけるこれからの人権教育推進の指針となるものであり、佐同教の人権教育推進の柱ともなっているものですので、ぜひ一度ごらんください。
差別事象を克服していくために
これまで県内の小・中・高等学校において、児童・生徒による賤称語発言が発生してきました。佐同教では、事象発生校との協議を重ね、差別事象の課題と克服に向けたとりくみについてまとめました。差別事象を対岸の火事とせず、すべての学校でとりくみを進めていきましょう。